従業員の役割と雇用区分

雇用区分とは、企業と従業員が締結する雇用契約の種別のことですが、一般的には、次のような雇用区分があります。

雇用区分

1.正社員(正規社員)
企業の基幹的業務に携わる者をいいます。転勤・出向や職種・職務変更などの配置転換がありますが、長期雇用を前提としており、雇用契約に雇用期間の定めはありません。

2.契約社員
正社員と違って、雇用契約に雇用期間が定められており、契約期間の満了によって雇用契約は終了することとなります。契約を更新する場合は、その都度、労使双方の合意のもと再契約となります。専門的な能力を有する者、勤務地や職務を限定する者、正社員が定年後、再雇用された者(嘱託社員)に適用されます。

3.パート
1週間の所定労働時間が、正社員と比べて短く、補助的業務に携わる者をいいます。パートタイム労働法では、パートを雇用する企業に、公正な待遇の確保や正社員への転換などに取り組むことを義務付けています。契約社員同様、雇用契約に雇用期間が定められています。

上記以外にも、派遣社員、限定正社員、短時間正社員などの雇用区分があります。

正社員、契約社員、パートに関する一般的な雇用契約の内容は、次の通りとなります。尚、正社員、契約社員、パートは、働く上での労働条件が異なることから、それぞれの就業規則を作る必要があります。

 正社員契約社員パート
役 割基幹的業務に携わる者専門業務に携わる者
職務や地域を限定する者
定年再雇用者
1週間の労働時間が短く、補助的業務に従事する者
雇用期間期間の定めなし(無期契約)期間の定めあり(有期契約)
1年更新、自動更新しない
期間の定めあり(有期契約)
1年更新、自動更新しない
給 与月給月給時間給
給与改定毎年4月契約更新時契約更新時
賞 与企業業績により支給する支給することがある原則支給しない
退職金ありなしなし
職種変更職種・職務変更あり限定的にあり限定的にあり
転勤・出向ありなしなし
労働時間週40時間原則正社員と同じ個別
休 日土,日,祝日,盆正月原則正社員と同じ個別
時間外·休日労働ありありあり
休職制度ありなしなし
休暇・休業法定(年休/産前産後等)
育児介護休業
特別休暇あり
法定あり
育児介護休業/条件付き
特別休暇あり
法定あり
育児介護休業/条件付き
特別休暇なし
 60歳契約上限あり契約上限あり
再雇用制度最長65歳までなしなし
無期転換ルールなし通算契約期間5年超で権利発生通算契約期間5年超で権利発生
正社員転換なし所属長推薦・面接試験合格要所属長推薦・面接試験合格要


企業が検討すべき今後の課題

雇用期間に定めがある契約社員・パート(有期契約労働者)が、法制化された無期転換ルールにより、雇用期間に定めがない契約社員・パート(無期契約労働者)になることができます。

従業員にとって、どのような働き方(職務・役割・責任)がよいか、今後の人材活用について、企業は真剣に検討する必要があります。


従来の雇用区分


検討すべき今後の雇用区分

以上